薬屋なのに、薬いらずの健康雑記

薬局薬剤師の日頃、健康、薬、食べもの、健康食品、サプリメント、漢方、その他に関して思うこと

風邪の治し方

(結論)①寒気のある風邪をひいたら熱めの風呂に入り体を温める。

②風呂から上がったら厚着して寝る。汗をかくので下着は1回以上着替える。

③葛根湯があればお湯に溶かしてのむ。

④食欲があればカレーうどんかキムチうどんを食べる。食べすぎには注意する。

(経緯、理由)

今の時期緊急事態宣言が解除され、まだまだ風邪をひくと、ひところよりひどくは無くなったとはいえ、近所のお医者さんや病院でも先ず保健所にどこへいくかを聞いてくれなどと言われ結構面倒くさいことになります。そこで日頃から自分でできる対処方を覚えて風邪の治すことができれば便利です。だいたい風邪のひき始めは喉が痛くなりぞくぞくする寒気か寒気と熱感が繰り返す状態になることが多いと思います。寒気が出たら体を温めることが重要になります。すぐ42℃位の熱めの風呂に入って汗が出るくらいに充分温まりましょう。風呂から上がったらすぐ服を着ると汗をかくので少し汗がひくまで待ちます。服はセーターの上にジャケットやジャンパー2着(夏なら1着。厚めのジャンパーなら1着)重ね着します。この状態で布団に入って寝ます。汗をかくので下着は1回以上着替えます。食欲があれば温める効果のあるカレーうどんやキムチうどんを食べましょう。うどんは米より消化が良くすぐ体温を上げるので効果的です。ここで血液が消化器に集まってしまうのでお腹いっぱいに食べ過ぎ無いことが重要です。漢方薬があれば飲んだ方がいいですが、無ければ飲まなくていいです。葛根湯を粉の薬ならお湯に溶かして飲みます。ドラッグストアで買えますし、薬を出してもらっている親しいお医者さんがいれば風邪をひいた時に飲みたいと言えばいつもの薬と一緒に処方箋で出してもらえます。葛根湯でいいですが比較的強い咳があれば麻黄湯、くしゃみ鼻水、咳があれば小青竜湯、日頃から食欲が無く疲れやすいような体質の人は桂枝湯でも良いです。飲み方は食前、食間、食後いつでもいいです。とにかく汗をかくので体を冷やさないことが重要です。お医者さんにかかったら1日3回飲む風邪薬、解熱鎮痛剤と発熱や痛みがひどくなったら飲む頓服薬が出されるかもしれませんが、解熱剤は体温を下げ免疫力を低下させるので両方ともつらくなったら飲んだ方がよいでしょう。お医者さんは1日3回飲むように処方箋で出すので薬剤師は1日3回飲んでくださいと説明するかもしれませんが、その時は免疫力低下のことを薬剤師に話して再度説明を受けた方がいいでしょう。